2007年度地球こどもクラブ賞(小学生部門)〜地球のきき時計

「地球のきき時計が、今、午後九時十七分をさしているそうです。」と担にんの先生から聞いた。ぼくは、びっくりした。このままでは、地球に住めなくなるかもしれない。時間はもう二度ともどらないからだ。
今年の冬はだん冬で、ぼくの住んでいる福岡でも雪がつもらなかった。テレビでは、雪不足でスキー場をへいさんしたニュースを見た。それに、二月の半ばに、もう十センチにのびたツクシを見つけた。ツバルの島が海にしずんでしまうことや、南きょくの氷がとけてしまうことなど、地球全体があつくなってきて、きき時計をすすめているのかもしれない。

地球温だん化をふせぐには、ぼく達にどのようなことができるのだろうか。
ぼくは、一年生の時からかんきょう日記に取り組み、家族で出来ることを決めて活動している。一年生の時は「かんきょうにいいこと」の意味もわからなかったけど、お兄ちゃんに教えてもらったりして覚えてきた。
町のゴミ拾いにも参加している。はじめは、ゴミを見つけて拾うのが楽しかった。でもゴミが多すぎて、ぼくはと中でいやだなあと思った。落ちているゴミは、空きカンやペットボトル、おかしのふくろなど、コンビニべん当の空箱も捨ててあった。ぼくは、ゴミはゴミ箱に捨てたり、家に持ち帰って捨てなければいけないと思う。ゴミを捨てる人がいなければ、ゴミ拾いもしなくていいのに。ゴミだらけの大変な地球になってしまう。

ぼくの家族は、ゴミをへらす工夫もしている。学校で使うノートは、さい生紙のものを買い、むだのないように最後まで大切に使っている。また、新聞広告のうら紙をまとめってとっておいて、何まいか組み合わせて、「自由ノート」を作ったりする。表紙には、カレンダーのうら紙を使う。お母さんが、買い物をしたレシートは、ぼくが作った箱に集めている。二十枚ぐらいそろえて、せんたくばさみでとめるとメモ用紙になる。ぼくも、いらない紙類は、古紙回しゅうに出せるように手伝っている。他にも食品トレー、牛にゅうパック、アルミかんをスーパーの回しゅう箱に持って行くことは、ぼくの役目だ。最近、トレーの回しゅう箱が入りきれないほどあふれている。それで、大きく新しい回しゅう箱にかわった。ぼくは、リサイクルのことを考えている人が、ふえてきたのだろうとうれしく思った。

地球きき時計は、午後九時十七分のままで、それ以上進めてはいけない。みんな、同じ地球に住んでいるのだから、おたがいに助け合って、大切な地球を大事にしていかなければならないと思う。

2007年 地球こどもクラブ賞(小学生部門)
福岡県 小学校4年 北岡 亮