文部科学大臣賞(小学生部門)
『ありがとう ツバメの子』

4月 27th, 2011 | By | Category: 第20回/2010年度入賞作品

 

三重県

伊賀市立青山小学校4年生

上田 環/Tamaki Ueda

 

 ピィーピィーと2回だけ小さな声がした。いやなよかんがした。夜8時半満月だった。お母さんがキャーとさけんだのですぐにツバメの巣を見に出ると、夕方見たあおだいしょうが巣にからまっていた。すぐにくま手で巣からはがしてあおだいしょうは草むらに逃げた。お腹がぽっこりふくれていた。巣は静か。

 ぼくがもうすぐ8才になる5月1日から、家にツバメの夫婦がやってきて、巣作りをした。ぼくは毎日ツバメ観察手帳をつけた。名前をつけて、写真をとって卵のからもウンチもひろった。6羽のヒナが産まれて、うるさくピィピィないていて、もうすぐ巣立ちかなと思った9日目、そしてぼくの誕生日の前日、ヒナはあおだいしょうにみんな食べられた。夕方あおだいしょうを見かけた時につかまえたらよかった。ヒナがかわいそう、ヘビがにくいと、お母さんが泣いていた。

 ぼくも、こんなんで観察が終わるなんて思わなかった。人生うまくいかない。でも、うちのツバメが食べられなかったとしても、別のツバメが食べられるかもしれない。ツバメも虫をいっぱい食べていた。あおだいしょうもいつか死んで、虫の栄養になってその虫がまたツバメに食べられる。命はぐるぐるまわっている。植物連さという。悲しいけれど自然だ。ぼくも鶏肉をいっぱい食べる。特にフライドチキンが大好きだ。ぼくもあおだいしょうも生きるために食べる。この後、あおだいしょうも卵を産むのかもしれない。食べたり食べられたりがなかったら地球が満員になる。それをおさえるのが自然だ。だから自然を大切にしなければならない。虫もへびも何億年も前から生きているのに人間は6千年前に出てきたばかりなのに、地球の自然を支配しようとしている。環境が破かいされて、一種類の鳥が全めつしたとしたら、その鳥に食べられていたは虫類、小動物や昆虫が植えて、畑の野菜や家ちくのえさになる草を食べつくして野菜も肉もとれなくなる。ということは人間が困る。そのかわりに魚をとりすぎて海の生態系もくずれるだろう。人間は自分たちでききんをよんでいる。

 ヒナがいっしゅんで食べられた事件で、ヘビたちの命をつないだことや、地球環境や、生物多様性のことまで考えることができた。そのことと、命ってあっけなく終わるということも分かった。家族も別れる。だから、命と家族を大事にしなければならない。ヒナは9日間しか生きていないけれど、ぼくはその次の日に8年生きたことになった。ツバメの子は命をかけてぼくの誕生日に授業をしてくれた。ありがとう。

 ぼくが9才になった夏、同じ夫婦からヒナが無事に巣立った。もりもり虫を食べて、卵のからはありが食べて、命の輪が見えてよかった。毎日、ぼくも地球の命とつながって生きている。

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