外務大臣賞(中学生部門)
『教えてほしい、本当の事を!』


和歌山県

近畿大学附属和歌山中学校3年生

水間 宥之/Hiroyuki Mizuma

  

最近になって和歌山市のスーパーでも、ビニール袋の無料配布をやめ、お客さんがエコバックを持って買い物にいかなければならないようになりました。しかし、これは全くエコではないという科学者もいます。スーパーのビニール袋は、石油の中でも捨てる部分で作っているので、石油の消費量はへらない上、エコバックを作る材料費が無駄との事。また、ビニール袋は、何も再利用され、ゴミ袋にも使われるので、そんなに無駄にはなっていないとの事。母も、スーパーでももうもらえないのでそのために、百円ショップで、エコバックを買うようになりました。

また、エコのためにマイ箸のブームがおきています。これにも反対の意見があります。割り箸は間伐材(森林や果樹園で木の生育を助けるために、一部の木を切りまばらにすること)で、作られているので、無駄に木を切る必要がない事。また、二酸化炭素の削減には、むしろ、積極的に木を切って消費し、次々と植林した方が良いとの事です。植物は光合成もするが、呼吸もします。成長期以外は、光合成と呼吸による二酸化炭素を使う量と出す量は、とんとんのこと。つまり、成長した後は木を切り、植え、常に木が成長期にした方が、活発に光合成するので、二酸化炭素の使用量の方が呼吸で出す量を上まわるのです。

エコバック、マイ箸、何が正しくて、何が誤っているでしょうか。僕は本当の事が知りたい。ペットボトルを再利用するのに、それ以上の電気を使うので、燃やした方がエコだという人もいます。太陽光発電も、その機械を作るために使われる材料、そして使用年数を考えてもエコになっているのでしょうか。どれだけ発電するとか、どれだけ電気代が安くなるかは、教えてくれても、本当に知りたいことは、教えてくれません。

コンビニの二十四時間営業は、電気代の無駄なのでやめろという議論も起こっています。また一方家庭でいくら節約しても日本の電気の使用量はほとんど変わらないと言う人もいます。電気の使用量の大部分は大型工場等なので、家庭でいくら頑張ってもダメと言うのです。じゃあコンビニにばかり、罪をかぶせて本当の事は、かくされているのでしょうか。また、そのような大工場では、家庭と違い、たくさんの電気を使えば電気代があがるメーターではないのです。一定以上に使った方が安くなる契約のため、いわゆる節電する必要がないと言うのです。僕らの力では、何が正しいのかは、まったくわかりません。

教えてほしい、本当のことを!

ぼくたちの地球を守るには、どうしたらいいかを! 名前や格好がエコっぽく聞こえたり、見えたりするものではなく、本当に役に立つのは何かということを!