審査委員長賞(中学生部門)
『シャンプーと環境問題』


三重県

高田中学校1年生

浦川 真由子/Mayuko Urakawa

 

 オシャレも気になる中一女子の私が、自分で考えて行動したことで一番地球環境のために役立ったのは、ズバリ! 髪を切った事です。

幼稚園から小学六年生の秋までは、ロングヘヤーが私のトレードマークでした。長い髪といえば浦川ちゃん。浦川ちゃんといえば長い髪と言われるほどでした。

長い髪と言えば「艶」が命・・・毎朝、シャンプーに時間をかけ、トリートメントも高級品をたっぷり使っていました。もちろん、ロングヘヤーなのでドライヤーで乾かすのも時間がかかりました。

それが今はどうでしょう。去年の秋、受験で忙しく髪の手入れができないので、思いきってショートヘアーにしました。すると、シャンプーに時間がかからなくなり、洗い流すのも簡単になりました。高級なトリートメントも不要になり、あんなに時間をかけて乾かしていたのにタオルでゴシゴシ拭くだけで、いつの間にか乾いています。

きっと、長い髪の頃に比べると洗髪の水道代は半分に減っていると思います。ドライヤーもほとんど使わないので電気代もかかりません。シャンプーの減りがおそくなり、高級トリートメントも買わなくなり、お金の節約になりました。

そして気がついたのです。私のショートヘヤーは地球環境を守る一端をっていることを・・・。シャンプー時の排水が半分近くになり、水質汚染の原因でもある家庭からの生活排水が減少して、結果的に地球環境のために役立っているのです。

あれから母も小学二年の妹も私の真似をしてショートヘヤーにして、ますます我が家からの生活排水は減少の一途をたどっています。

今までテレビや新聞などで話題になってゴミの分別や買い物にエコバックを持って行くなど当たり前に行ってきたことですが

「何故、今こんなに環境問題が叫ばれているのか?」

「何が環境問題のために役立つのか?」

深く考えた事もありませんでした。対岸の火事のような存在だった環境問題や温暖化などが、今回の作文で自分自身の事として考えられるようになりました。

一女子中学生である私自身が、こんな大きな青い地球を支えているなんて・・・劇的な事実を知ってしまって、少し大人になった気がしました。

私のショートヘアーは、私にとっての初めの一歩です。