2008年度環境大臣賞(中学生部門)〜「大好きな」から始まる一歩

私達の中学校では、平成十八年度から環境について自主的に学ぶ、「エコクラブ」が作られました。私は、このクラブに所属していろんな体験をしました。

代表的な活動として、まずは「緑のカーテン」を作りました。育てた植物はゴーヤで、私はその責任者として世話をしました。効果は絶大で、カーテンのある部屋はない部屋と比べると、約10度もの差がありました。カーテンとしての役割を果たした後は、みんなで調理しておいしくいただきました。次に、「屋上の緑化」をしました。いろんな機器を使って対照実験をしたりしました。コンクリートの部分と葉の表面の温度を比べると、約10度もの差がでました。そして活動の中でも一番すごいのが、学校に風力発電装置を設置したことです。業者さんに手伝ってもらいながら、自分達の手で組み立てました。少ししか発電できませんが、震災時などでも使える電気が氷丘中学校に確保できました。普段の日は、学校の電波時計の電気になっています。その他にも、学校の近くの川の掃除をしたりしました。

これらの体験を通して思ったことは、環境のための活動は必ず他の何かにつながっているんだなぁということです。例えば、「緑のカーテン」ならば植物を育てるということで、心の成長につながったなぁと自分では思います。つながりは、永遠に途切れなく全てに私はつながっていると思います。つながりがあるから、地球が危ないとわかった人達は、今手を尽くして地球を守ろうとしています。人間同士もつながりができて、大好きな、大事な人ができます。地球を守りたいと思うこと、つながりを大事にしたいと思うことが地球を救う一番の原動力になるのではないでしょうか?

いつか、全てのつながりをつなげて温かい愛で、地球と人間みんなが包まれたらいいなぁ…

2008年 環境大臣賞(中学生部門)
兵庫県 中学校3年 大橋 亜美